雑記帳 back number
2013

2013年5月10日

柚木沙弥郎 いのちの旗じるし展がはじまりました。私の作ったものを美術館が収蔵して下さることになり、その記念として今度の展覧会を開催して頂けるので、私は心から感謝しています。

ここ数年、私がテーマにしてきたのが、いのちの旗じるしです。

私たちの毎日のくらしはそれぞれのいのちによって支えられています。いのちの源は衣、食、住と考えました。そこで衣を繭、食をとうもろこし、住を家(構成物)に代表させて作品を作りました。

この展覧会ではこの近作を含む私の仕事のほとんどをコンパクトに見ていただける会場構成になっています。どうぞごゆっくりご覧いただけたらうれしく思います。

 

□トークイベントと掲載雑誌のお知らせ□

渋谷にある本屋さんSHIBUYA BOOKSELLERSにて5月16日(木)にトークイベントが行われます。詳しくは下記アドレスよりご覧ください。

http://www.shibuyabooks.net/blogs/shop/201304231653004628.html

また、雑誌HUGE6月号のMONGO特集にインタビュー記事が掲載させています。

 

 

「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」
会期:2013年5月2日(木)〜8月18日(日) 
休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
会場:世田谷美術館 2階展示室
東京都世田谷区砧公園1-2
tel:03-3415-6011(代表)

 

銀座三越特別展


柚木沙弥郎の染布(produced by Craft Space わ)
銀座三越8Fギャラリーにて 4月17日(水)〜4月30日(火)まで開催中です。
ぜひお出かけください。

 

□お知らせ□
IDEE発のウェブマガジン LIFECYCLINGで、柚木のインタビュー記事が掲載されています。ぜひご覧ください。
http://www.ideelifecycling.com/?url=interviews%2Fdetail%2F36

 

岩立フォークテキスタイルミュージアム「柚木沙弥郎の世界」によせて

2013年3月2日

この度は岩立コレクションの中の柚木作品が展示の主になっていますが、同時に岩立さんと私の長い交友の記録でもあります。偶然ということもありますが、人は心に止めて保存しておく「もの」があります。そんな「もの」が何時の間にか、つながって歴史になるのだと思います。岩立さんに導かれて旅をしたインドやアメリカのサンタフェの印象は私に大きな影響を残しました。

もう一つこの催しの企画としてこの春出版された「夢みる手」の話題があります。この本のディレクターは東京タワーの麓にあったMMGという版画の工房とギャルリーのオーナー益田祐作さんです。益田夫妻は岩立ミュージアムのリピーターです。現代の日本の版画家は個人で密室にこもって制作している、本来ロートレックもミロもピカソもプリンターと版を協力して作ることから始まって作品を制作した。元本版画はそうあるべきだという信念から、19世紀の伝統のあるプリントの機械を工房に輸入し技術者も導入して日本のリトグラフィをひろめることに生涯をかけたのでした。そんな情熱家の益田さんのお話を聞くことが出来たら我々の版画に対する認識がひろがると思うのです。

いづれにしてもこのようなユニークな催しを計画して下さった岩立さんに深い敬愛と感謝を捧げます。

 

 

柚木沙弥郎の世界
1月10日〜4月13日(木、金、土のみ開館)
岩立フォークテキスタイルミュージアム(tel:03-3718-2461)

 

2013年1月15日

一昨年から去年の秋までどうも体調が悪くて何をするのも気のりのしない状態が続きました。又、転倒することも多くなり、十月と暮には救急車のご厄介にもなりました。

しかし段々に老体であることの自覚が出てきて、気持ちが落ち着き、自分を取り戻しました。無理をせず、あせらず、あわてず、です。

つくづく私は自分以外の人々、それも全く自分の知らない方々のサポートの大きいことに気がつきました。それが今の私をどのくらい元気づけ励ましているかわかりません。調子に乗りすぎることは抑えてゆっくり今後もやってゆかうと思っています。

それで雑記張も久しぶりに書くことにしました。どうぞよろしく。

今年前半の個展や出版物のお知らせから始めます。

@柚木沙弥郎の世界
1月10日〜4月13日(木、金、土のみ開館)
岩立フォークテキスタイルミュージアム(tel:03-3718-2461)
当ミュージアム所蔵の柚木コレクション(染色、版画、ガラス絵、絵本など)
岩立さんと私の交友にかかわる私のコレクションなど

※mmgの益田祐作さんの編集した柚木沙弥郎作品集「夢みる手」の出版を記念して益田さんのトーク(3月12日)があります。これは同氏の版画についての広い経験に基づく知識と信念をきくことのできる又とないチャンスです。版画自身についての一般の無知を改めるでせう。
今度の岩立フォークテキスタイル展のスケジュールの中に含まれています。人員制限があります。


柚木沙弥郎 「版の仕事」 夢みる手
編集:益田祐作
出版:アーツアンドクラフツ
定価:6800円+税

A特別展
柚木沙弥郎の染布(produced by Craft Space わ)
銀座三越8Fギャラリー
4月17日(水)〜4月30日(火)
飾布、のれん、帯、広巾など、展示即売します。
長年の仕事の中から選んで今度制作した染布たちです。(日々の生活をライトアップしてくれるというタイトルがついています。)

B柚木沙弥郎「いのちの旗じるし」
世田谷美術館 2F展示室
5月2日(水)〜8月18日(日)
新作を含む染布
(既に発表した「夜の絵」と「雉女房」も展示すます。)
今、誰もがめいめいの「旗じるし」を鮮明に揚げて前進しなければならない気持ちだと思うのです。それは私にとっても、いのちはものを作ること、作ることは生きること というかけ声に他なりません。


その他の出版物と掲載雑誌

○絵本「雉女房」 
絵:柚木沙弥郎 文:村山亜土
文化出版より2012年11月2日出版 定価:1700円+税

○コンフォルト 12月号 1800円
これはインテリアに関する雑誌であまり店頭では見かけませんが出版元にお問い合わせください。
インタビューを受けました。私が何をしているか比較的よく全体のことを紹介しています。
(株)建築資料研究社出版部 tel 03-3986-3239

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