電業会館緞帳

旧電業会館緞帳のこと

プロフィール 制作者:柚木沙弥郎
制作年:1966年(昭和41年)
寸法:約巾6メートル40cm、高さ4メートル
素材はウール、技法はタフテッドのような織物
制作地は大阪府堺市。かつて織物産業が盛んであった場所

 

1966年、柚木沙弥郎は建築家・吉原慎一郎の依頼により、神奈川県電業会館講堂に緞帳を製作した。
古くから手織緞帳の産地として知られる大阪府堺市に1週間ほど滞在し、お寺のお堂を借りて下絵を描き、柚木曰く「機関銃のような」織機で巾6メートルもの段通を完成させた。この緞帳は吉原氏が設計したタイル細工の外装が美しい電業会館ビルに設置されていたが、ビルが取り壊しされることになり、廃棄寸前のところを救出した。
現在は、女子美術大学に保管され、修復、洗浄作業がすすめられている。また一般公開のための一時的な展示や恒久的な設置場所などについても検討中である。
このページでは、その経緯を紹介します。




第1回 2021年7月

神奈川県電業会館にて取材・撮影

2023.8.18更新
第2回 2022年11月 建物の取り壊しのため、撤去
女子美術大学相模原キャンパスに運搬
2023.8.18更新
第3回 2023年春

採寸、洗浄に向けての修復作業、調査展示の可能性についてのミーティング

 
第4回 2023年夏 補修、洗浄、分割  
第5回 未定 プロジェクトは続きます。。。  

text by: yuko maruyama
協力:女子美術大学