型染ポスター
Poster

型染のポスターという現実ばなれしたポスターが社会の一隅で三十年余りも染め続けられたのは

作者自身不思議な気持ちがする。

枚数もごく僅かであんまり本来の目的である宣伝の効果はありそうに思えない。

何か割り切れない気持ちながらこの仕事を続けてきたのは

文字と絵(模様)入り混じる画面構成が他ではできない面白さがあったのと

広告やチラシの持つお祭りのような開放感に魅力があったからである。
                                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上村正美・監修/奥村正・発行「柚木沙弥郎型染ポスター集」より